『FINAL FANTASY XIII』感想

プレイ完了してから少し間があいてしまいましたが、『FINAL FANTASY XIII』(以下、FF13)の感想です。

色々書いた結果、それなりに長くなってしまったので、読むのが面倒な場合は”まとめ”の部分にを読んでいただければと思います。

あ、ちなみにPS3版をプレイしました。

以下、感想です。。。

 

シナリオ


はじめにはっきり書いてしまいますが、シナリオは擁護のしようのないくらい微妙でした。

肌に合わないとかそういう話でもはなく、ただただ面白くありませんでした。

その辺のことを出来るだけしっかり説明していきたいと思います。

 

シナリオで王道というのは、大衆に昔から好まれ愛されてきた要素や展開のことを言ったりします。

本作のシナリオはというと、最初に面白くないと書いた割に意外と王道的な要素も多く、あらすじだけを見れば比較的王道的シナリオです。

では、何が良くなかったのか・・・ですが、理由は幾つかありますが、致命的なのは自分はキャラクターに魅力が全くないところと、描写不足の説明不足で説得力がない、この2つだと考えています。

キャラクターについては後述しますので、とりあえずここはキャラクターに魅力がないことを前提に後者について話を進めていきます。

 

何故こんな結論になるのかというと、シナリオの展開の1つ1つはありふれていはいても、ケチをつける程悪いものではなく、話の持っていき方や説得力有無次第では十分面白くなったと思っています。

ただ、致命的にキャラクターに魅力がなく、説明不足でその言動自体にも説得力はなく、RPGなので仕方ないの部分もありますがシナリオの展開がどうしても遅くなりがちです。

それなのに下手に凝ったシナリオな上に、映画のような良くも悪くも2時間前後の短い時間を前提に作られているような薄い内容だったことに加え、戦闘の1つ1つに時間がかかる傾向にある本作の戦闘システムとが合わさって、とっても間延びして中弛みしているドラマを見ているような気分になってしまいます。

なので、悪い意味でリアリティ(ドラマ性?)を出そうとして失敗している感が否めません。

見かたにを変えれば、全体を2時間前後に圧縮して、工夫すればそれなりに面白い映画ができるかもしれないということでもあります。

 

それ以外にも、魅せ方や説明の仕方が致命的に駄目です。

ストーリー自体はなんら難しいこともなく、世界観もやや独特ではあるものの説明さえしっかりすれば理解できない程複雑ではありません。

ですが、ストーリーの進行にあわせて解除されるTIPS(”あらすじ”や”用語集”)を全く見ずにプレイした場合、全く理解できない人がそれなりに出るような気がしています。

それくらい描写不足で中盤以降はその傾向が強くなり、ムービーだけ見ていた場合やや超展開気味です。

TIPSを見るとそれなりにしっかりと説明されてはいますが、ムービーを見ただけだと「そんなこと一切語られてなかった、もしくは触れられていないだろ!」と言いたくなるようなことが書かれていたりします。

なので、見ること前提で話が進んでいるんですよね、実際(全く褒められませんが)。

 

こんなことになってしまった原因は、見栄えよい派手な映像を見せることに注力しすぎて、伏線を貼ることをおざなりにした上、会話パートもなくイベントは全てムービーを使って話を進行させてしまったため、どうしてもストーリーを楽しませることを二の次にしている為なのではないでしょうか。

それは世界観の説明や独自の用語にも言えることで、その為にTIPSがあるんだとは思いますが、それを踏まえても未読だと分かりにくいです。

と言うより、TIPSは話しや世界観を掘り深める為にあるのであって、「ストーリーや単語はそれを見て理解しろと」と、投げる為にある訳ではないので、使い方そのものが間違ってます。

 

キャラクター


先のところでキャラクターに魅力が無いと書きましたが、何故ならキャラクターがシナリオの都合で作られているかのような感覚を覚えるからです。

もう少し詳しく書くと、物語とはキャラクターがこういう性格だからこういう結末になりました・・・となるのが普通なところ、こういう結果にしたいからキャラクターの性格はこうしよう、みたいな感じに見えてしまうところが問題なのです。

別に「結果をこうしたいからこんなキャラクターを登場させよう」と考えることそのものが間違っているというのではなく、そういう風に考えたのではと思ってしまう程、キャラクターに一貫性がなく行き当たりばったりで、大根役者の芝居を観ているようなチープさがあるのが見ていて辛いです。

しかも、これがパーティーの中の1人だけならまだしも、全員が全員そういう風に見えてしまうため、キャラクターが死んでいるかのような印象になっているように思います。

 

その上、パーティーにいい意味での大人がいないためグダグダな部分や、先のシナリオの部分で触れたように描写不足のせいでキャラクターそれぞれの考えや心情が分かりにくく(というか、TIPS見ないと分からない)、行動に一貫性が無いように見えることに拍車がかかったりと、色々と残念で仕方ないです。

これは個人的な印象ですが、せめて一人でもある程度冷静に物事を判断して助言してくれるようなキャラクターがいたら、多少は話もスマートになりキャラクターの成長や本来の魅力も発揮できたのではないかと思ってしまいます。

 

グラフィック


本作の一番のウリだけあって、かなり美麗です。

それは頻繁に挿入されるムービーだけに留まらず、フィールド上や戦闘中といったプレイ時のグラフィックも同様です。

しかも、綺麗なグラフィックな作品にありがちな画面のカクツキといったものが発生することもなく、プレイ中はとても快適でした。

 

システム


RPGの一番の要となる戦闘システムですが、FF5から導入されそれ以降の作品にも脈々と受け継がれているアクティブタイムバトルシステム(通称ATB)を正統進化させたシステムに仕上がっています。

 

本作では戦闘に参加するキャラクター3名の内リーダーを操作し、残りのキャラクターはコンピューター操作なのですが、この手のシステムにしては味方AIが優秀なことに加え、MP自体を廃止したこともあってストレスはあまり感じませんでした。

むしろサポートに関して言えば変に人間が操作するよりも効率的で的確で、とても助かりました。

ただ、範囲魔法や範囲攻撃を使用しても、1体しか当たらないことあったりと割りと使えない・使いづらいのはいただけませんが・・・。

 

本作では敵を倒すのにブレイク(攻撃や魔法をつなげてガード?を崩すこと)させないとまともにダメージが通らず、1戦1戦に時間がかかることもあって、味方AIが賢くMPを気にしないですむ本作のシステムはよく考えられているように思います。

 

そんな本作ですが、やりこみプレイなどはあまり向いていないような気がします。

というのも、今作は防具がないどころか防御や防魔のステータスそのもの自体がなく、回避もないので「HPが高い=死なない」と、ものすごく単純化ところが1つ。

そして”ロールシステム”という戦いの役割(攻撃・ガード・サポート・回復等)を適宜切り替えながら戦うシステムの影響と、戦闘中に操作できるキャラクターが1人だけなので、それぞれの役割が極めて限定的になってしまい、戦略を駆使して戦うことが難しくなっています。

そのため、「一撃で3分の1以上HPが残ればいずれ勝てる」という印象しかないです。

一応補足しますが、アクセサリーやロールを切り替えるタイミング等、全く戦略を考えなくていいわけではないです。

 

本作を語る上でよく話にでる”一本道”なのですが、それ自体はグラフィックの力の入れようを考えれば仕方ないことですし、そもそも脇道を散策したりすることにあまり拘りがなかったこともあって、あまり気になりませんでした。

もし、脇道を散策することがRPGの醍醐味だと思っている人にとっては確かに物足りなく感じるかもしれません。

ただ”一本道”であるおかげで、ダンジョンに定期的にセーブポイントがある点はとてもユーザーに優しく、セーブポイントを探して彷徨うことや全滅しても時間のロスが比較的少なく済むという利点もあります。

 

また、脇道を散策するのが好きな人は終盤手前でオープンフィールドに出た時に、とてもワクワクできるかもしれません。

なまじグラフィックが美麗なだけに、リアルに平原を旅しているような感覚を味わえるかと思います。

 

まとめ・雑記


物語に出てくる専門用語や物語そのものが、その都度出てくるTIPSを見ないとやや意味不明で、分かりにくく感じます。

専門用語に至ってはろくに説明されず、知ってて当然のような書き方をされるので特に分かりにくいです。

 

物語については途中でノベルゲームのような会話パートがなく、イベントを全てムービーで話を進めるのはいいですが、その肝心のムービーが派手な演出優先で、世界観や現在の状況についての細かい説明をしないためその後に解放されるTIPSを読まないと状況や各キャラの心情や考えが分かりにくく、キャラクターの言動がチグハグな印象になってしまってモヤモヤした印象を覚えました。

ただし、話自体はそれほど複雑なものでもなく、キャラクターそれぞれの考えや思惑も単純なら、実際に行動した内容もそれほど多くない上に単純なので、TIPSさえ読めはむしろムービーを飛ばしても問題ない内容です。

しかも、ムービーでストーリーを進めるため、映画をぶつ切りにして、その合間合間にゲームをプレイしているような感覚なので、プレイ時間の割に話がスッカスカな印象を覚えてしまいます。

 

キャラクターはシナリオの都合で作られているかの印章を受けます。

その為、登場人物の言動に共感もできなければ、惹かれる部分もないため、どうしても魅力を感じません。

悪い意味で映画的なリアリティ(ドラマ性?)を出そうとして失敗している感が否めない上に、TIPSを読まないとキャラクターの内面が理解できないこともあり、キャラクターに関しては失敗しているような気がします。

 

グラフィックは流石の一言で、ムービーもプレイ中の画面も綺麗でした。

その上カクツキも発生せず、とても快適でした。

 

戦闘システムはATBの正統進化で、手放しに褒めることは出来ないものの、バランスもしっかりととれているて、よくできています。

ただし、1戦1戦に時間がかかる傾向があるので、人によっては面倒と感じるかもしれません。

 

よく言われる”一本道”は、メリット・デメリットが存在します。

終盤少し手前になればオープンフィールドに出るので、散策することが好きな人はそこで思いっきり歩きまわってみると楽しいかもしれません。

 

 

トロフィーをコンプリートするために100時間程度プレイしましたが、それなりに楽しめました。

流石に2週・3週とやる気にはなりませんが・・・。

これの続編にあたる『FF13-2』をプレイするかは未定ですが、プレイすること自体はやぶさかではないです。

ただし、DLCはほぼ確実に買いませんが・・・。

 

リンク


 ・「SQUARE ENIX」 ホームページ

 ・『FINAL FANTASY XIII』 公式サイト

 ・ファイナルファンタジーXIII – Wikipedia

 

 

コメントについて

当blogのコメントはスパム対策のため認証制となっています。
ですので、もし管理人以外に公開したくないという方は、その旨を書いて頂けると非公開のコメントとして受け付けます。

コメントフォームの”名前”,”メールアドレス”,”ウェブサイト”の欄の入力は任意となっています。
コメントフォームにTwitter・Facebook・Google+の3つのSNSアカウントを使ってコメントすることができます。
”メールアドレス”は外部に公開されることはありません。

トラックバックURL

http://mw.sanpobiyori.info/ff13/trackback/

コメントを残す